FRP内面ライニング
事業の未来を守る!FRP内面ライニングで安定した運用
私たちは事業の未来を守るための安定した運用を提供しています。FRP内面ライニングは、タンクの内部に施工されるFRPガラス繊維強化プラスチックによって、その強度と耐久性を高め、環境変動や突発的な問題に対して安定した保護を提供します。この技術により、企業の事業継続計画(BCP)が強化され、予期しない停止や損失を最小限に抑えることが可能です。FRP内面ライニングは、安全性と信頼性を重視する企業にとって理想的な選択肢です。未来の成長と安定した運用を支え、事業の持続可能性を確保します。
FRP内面ライニングは、地下タンクなどの鉄製素材に対して、その優れた強度と耐久性を維持しながら、腐食による弱点を補うための技術です。FRP(ガラス繊維強化プラスチック)をタンクの内面に施工することで、鉄の強度を保ちつつ、腐食から守ります。
「鉄」は強度、耐久性、経済性に優れ、加工がしやすいという特徴を持つ構造材ですが、使用環境による酸化作用(腐食)によって、その強度が低下する弱点があります。集中腐食が発生すると、鋼板を貫通させ、タンクから内容物が漏れる恐れがあります。FRP内面ライニングは、この腐食問題を解決するために開発された方法であり、鉄とFRPの複合材料を用いて、双方の利点を最大限に活かしています。鉄の強度とFRPの耐腐食性を組み合わせることで、長期間にわたり安全かつ信頼性の高いタンクを実現します。老巧化した地下タンクを低コスト・短工期で再生・延命します。従来のタンク入れ替え工事に比べて大幅なコストダウンを実現します。
私たちが施工するFRP内面ライニングの特徴
各種申請作成、代理申請が可能
FRP内面ライニング工事には、地下タンクが設置された管轄の地域消防署への届出が必要です。総合認定業者である弊社は、消防に関係する資料作成、代理申請のご対応が可能*です。
*代理申請には、[委任状」が必要です。
短い工期で高品質な施工
FRP内面ライニングは、従来のタンク入れ替え工事に比べて著しく短い施工期間で高品質な仕上がりを実現します。通常の10KL地下タンク1~4基の施工において、わずか8~12日間で施工を完了することが可能です。この迅速な施工により、企業は停止時間を最小限に抑え、事業の持続性を確保できます。
仮設タンクの設置
弊社は仮設タンクの設置*対応が可能であり、お客様の業務を中断せずにFRP内面ライニングの施工を行うことができます。病院・製造工場など、貯蔵されている危険物を通常運用されているお客様も、業務の中断が必要なくFRP内面ライニングの施工を実施できます。お客様は常に設備を稼働させたまま、施工を進めることができ、事業継続計画(BCP)に対するリスクを軽減できます。
*設置に関する申請業務も承ります。
高品質な保護と耐久性
FRP内面ライニングは、錆やタンクスラッヂの発生を極力減らし、貯蔵している製品の品質を高い水準で維持します。また、素材自体が酸化や腐食に強いため、長期的な安定性が期待できます。
施工後のメンテナンス性
施工時に設置されるマンホールにより、タンクの内部清掃、定期的な点検、必要に応じた補修が容易に行えます。このシステムにより、タンクの健全性を維持し、安全かつ効率的な運用が可能となります。
板厚3.2mm未満も継続可能
消防法の改正により、一定の条件をクリアすれば、板厚3.2mm未満のタンクにおいても、FRP内面ライニングが可能*です。板厚3.2mm未満のタンクをご使用の場合でも、ご相談承ります。
*消防危第204号に規定
地下タンクの現状
地下タンクの鋼板は長年の使用や電気的な影響により腐食が生じます。
腐食はタールなどで防錆された外面、または内面からも発生、進行し、最悪の場合は鋼板を貫通して危険物の漏洩につながります。例年、流出事故が350件程あるなか、腐食による漏れが130件程と約3割を占めております。2010年、地下貯蔵タンクの腐食に対する措置を徹底する省令(消防危第144号)が施工され、弊社では流出事故防止対策のサポート体制を整えてきました。
規制
危険物の規制に関する規制等の一部を改正する省令(平成23年2月1日施行)において、腐食の恐れが「特に高い」、あるいは「高い」地下貯蔵タンクとに分けられ、埋設から規定の年数を経過するなどの要件に該当する地下タンクは、FRP内面ライニング、電気防食、危険物の微妙な漏れを検知するための設備を設置などの施工が義務化されます。
※規制の省令は以下になります。
- 平成22年7月 8日 消防危第144号
- 既設の地下貯蔵タンクに対する流出防止対策等に係る運用について
- 平成24年9月12日 消防危第208号
- 既設の地下貯蔵タンクに対する流出事故防止対策の徹底について
腐食の恐れが「特に高い」地下貯蔵タンク等の要件
設置年数 | 塗覆装の種類 | 設計板厚 |
---|---|---|
50年以上のもの | アスファルト | 全ての設計板厚 |
モルタル | 8.0mm未満 | |
エポキシ樹脂またはタールエポキシ樹脂 | 6.0mm未満 | |
強化プラスチック | 4.5mm未満 | |
40年以上50年未満のもの | アスファルト | 4.5mm未満 |
腐食の恐れが「高い」地下貯蔵タンク等の要件
設置年数 | 塗覆装の種類 | 設計板厚 |
---|---|---|
50年以上のもの | モルタル | 8.0mm以上 |
エポキシ樹脂またはタールエポキシ樹脂 | 6.0mm以上 | |
強化プラスチック | 4.5mm以上12.0mm未満 | |
40年以上50年未満のもの | アスファルト | 4.5mm以上 |
モルタル | 6.0mm未満 | |
エポキシ樹脂またはタールエポキシ樹脂 | 4.5mm未満 | |
強化プラスチック | 4.5mm未満 | |
30年以上40年未満のもの | アスファルト | 6.0mm未満 |
モルタル | 4.5mm未満 | |
20年以上30年未満のもの | アスファルト | 4.5mm未満 |
カワテックスの施工実績
内面ライニング工事には事業者認定証が必要であり、カワテックスは、総合業者として認定されています。
事業者認定証
施工実績
GSB工法
本FRPに使用される樹脂はJIS K6919に規定されており、耐薬品性に優れている液状不飽和ポリエステル樹脂(UP-CM)です。繊維と樹脂を用いてプラスチックを補強することにより、強度を著しく向上させ、宇宙・航空産業をはじめ自動車、鉄道等様々な分野で用いられております。この素材を弊社ライニング資格保持者がハンドレイアップ工法により、シームレスで丁寧に積層します。
カワテックスの独自工法として健全な下地確保のためGSB工法によりサンダー工法の2倍の接着強度を確保いたします。
施工手順
タンク内清掃
長年使用したタンクには腐食の原因となるスラッジがたまっています。これを清掃します。
腐食
特にタンク下部にはクレーター状の腐食が見受けられます。
下地処理
FRPとの密着性を最大限に確保するため、第1種ケレン(サンドブラスト)により錆を確実に取り除きます。
FRP施工
国家資格者(強化プラスチック成型技能士)により確実に気泡を取り除き、FRP積層を行います。
パンフレットダウンロード
ダウンロードは以下のリンクから行えますので、ぜひご活用ください。